2010年02月25日

「イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する 」



少なくない人がハマると思われる星野道夫
私ももれないその1人

美しい写真と
美しい言葉と
完全に全身に酔いがまわりそうです。

どうしたらあんなにも
みずみずしくって
鋭くって
ナイスなスタンスでいられるのでしょうか。
信じられないくらいです。

悠久の時間でさえダイナミックで
壮大な自然を垣間みることができて
そこに生きる動物も人間も
著者のこういう生き方もあるんだと
洗練された小さな本が
多くを語ってくれます。

泣ける部類の本ではないですが、
胸を締め付けられるような感じすらします。

彼の愛が伝染して
地球がいとおしくなり
すべてを慈しみたくさせるのです。


引用したい言葉はきりがないですが
少しだけ。

森の木こりよ その木だけは残しなさい
一本の枝にも触れてはなりません
子どもだった頃、その木は私を守ってくれた
だから今、私が守らなければならない


(カダシャンという一人のインディアンの名がついた森の無人小屋の壁にかかれた詩)


おすすめ度★★★★★
イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)



 
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